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昨日(1月24日(日))から、朝日新聞香川県版に高商野球部の記事が連載されています。本日はその2回目で、「二つの敗戦が転機に」と題して、昨日と同じ加藤あず佐記者の署名記事です。私もこの切り口には、敬意を表します。試合を見ていた者としては、その通りだと声を大にしたい。
加藤記者が取り上げる敗戦の一つは、2015年の夏の大会で高商は2年生6人が先発する若い布陣で準々決勝まで勝ち上がり、準決勝戦で丸亀城西に6-9で敗れて、甲子園出場の夢が潰えた。全試合に先発して大活躍の浦大揮君が、打ち込まれた。やはり夏は、ピッチャー1人では勝てない。そう実感した瞬間でした。
次の敗戦は、昨年2015年9月3年生が卒部し、新たに結成されたチームで秋季県大会を危なげなく勝ち上がった。くじ運も良かったのか、コールドゲームには本塁打も飛び出し、私もこれは良い線まで行くぞと力が入った。そして迎えた決勝の小豆島戦。戦う前から高商「優勝」の二文字が、頭の中によぎる。
しかし結果は、1-2で延長12回、小豆島に敗れた。夏の選手権香川大会ではコールド勝ちした小豆島に敗れた。まさかの敗戦でした。打線も好調で、それだけ大物狙いのバッティングを心配していたのが、まさに的中してしまった。狙うはセンター返しの単打なのに、外野へフライを連発。
この試合浦大揮投手は、15奪三振を奪っていた。普通に単打を狙っていたら、3〜5点は獲れていただろうに。「つなぐ高商の野球が出来ていない」、誰しもがそう思った。ここまでホームランも数本飛び出していたし、1人じゃなくて、3〜4人が打っていた。大振りになってしまった。
応援席で見ていると、ホームランやヒットは2桁程度出るが、バントを失敗するし、キャッチャーのパスボールも目立った。一口に言ったら「雑な野球」をしていた。小豆島に負けるとは思っていなかったが、試合後は負けるべして負けたと思いました。選手ばかりでなく、応援する側にも心の隙があった。
大相撲と高校野球を比べると失礼だが、琴奨菊も13日豊ノ島に負けて良かったのかも知れない。それでも賜杯を手にしたのは、立派な努力が実った結果です。彼のインタビューを聞いていると、決して優勝が附録ではないことが伝わります。恐らく、次か次の次ぎの場所には横綱まで行くでしょう。
加藤あず佐記者が書いているように、特にあの小豆島戦が選手の意識を変革させたと私も思っています。昨日の小欄にも書きましたが、四国地区大会はともかくとして明治神宮大会は、「幸運」が味方してくれたと思うのですが、一生懸命やっている子らへの神の贈り物だと私は思っています。
ホームページ委員会 委員長 松野 誠寛
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