| アーカイブ |
OBにとっては、これほどまでの勝利感はない。春季四国地区高校野球県大会の決勝戦が、20日13時から『レグザムBP丸亀』で行われ、1−1で延長に突入し、10回表から直ちにタイブレーク、表攻撃の尽誠が7番河合選手の右邪飛で三塁走者がタッチアップし、1点をもぎ取ったのです。
またもリードされて迎えた裏攻撃の高松商、2番山田一成選手が犠打で1死2塁・3塁。3番高藤快渡選手が中飛で、3塁から一人生還。ここでまた2−2の同点になり、一人3塁に残し4番橋本琉稀斗選手。高松商の4番が2死から、尽誠西條投手の初球をセンター前にはじき返してサヨナラ。エース真田投手の穴を埋めてあまりある好投の右腕から、やっと得点。3X−2で辛勝した。
先に行われた3位決定戦、英明―志度は7−0のコールドゲーム。大味な試合だっただけに、決勝は手に汗にぎる投手戦。英明は一人西條右腕が投げきり、高松商打線を6安打3点(延長10回)に抑えて試合を盛り上げた。一方高松商は、先発・行梅右腕12が5回を被安打4四死球2失点1に抑え、6回から佐藤晋平右腕1が4回を無失点、被安打0奪三振4に抑え好投した。
それでも長尾健司監督は、好投していた佐藤晋平右腕から10回、末包旬希投手に替えた。そのタイブレークを末包旬希投手は1点に押さえた。勝因はこの3人の投手だろう。先発・行梅投手が5回で4被安打、1回から5回まで先頭打者に出塁され、5回の四球以外は痛烈な安打だった。毎回走者を残し、粘り強い投球でした。
2番手佐藤晋平右腕は流石、先発では苦戦する立ち上がりに四球で自滅する傾向を、救援では好成績を残している。エース不在かもしれないが、エース級が4人居ると思えばこれまた楽しい。3番手の末包旬希投手は10回の頭から登板し、無死1塁2塁からのタイブレークを1点に押さえた。
打撃は4番橋本琉稀斗選手が最後も締めたが、2本の安打。チーム6安打の内2安打を打った。監督の采配だろうか、第1試合5番で2−0、第2試合6番で3−0、第3試合から4番に座り4番で6割、全試合通算でも15−6の4割と高打率を維持し、また良いところで打ってくれた。もう一人挙げると、1番西村賢太選手。こちらも4割を超えている。四国大会でどう化けるか、楽しみだ。
県大会の優勝、準優勝チームは四国大会(4/27・4/28・5/3愛媛)の出場権を獲得。組み合わせは4/25に決まる。
春季四国地区高校野球県大会の第10日は14日、丸亀市金倉町のレグザムBP丸亀で準決勝2試合が行われ、第1試合の高松商―英明が10時から、第2試合は尽誠学園―志度が13時前から行われ、高松商と尽誠が決勝大会にコマを進めた。決勝と3位決定戦は、20日に行われます。両校共に決勝戦は久しぶりです。次は27・28日四国大会が、愛媛県で開催されます。各県3校で、雌雄を決することになります。
昨日の小欄で、『事実上の決勝戦』と本日の準決勝を定義した私ですが、高松商応援団としては、投打ともに英明を一蹴した試合運びでしたが内心はハラハラドキドキで、一回表英明の攻撃を4人で高松商先発の佐藤晋平右腕が片付けた。とは言いながら先頭打者がストレートの四球で、2番が犠打で送り危ない立ち上がりでした。背番号1の佐藤晋平右腕は四回2/3までを一安打に抑え、途中で大森健太郎左腕に、最後は末包旬希右腕で強打の英明を4安打2点に押さえた。
投手は、今の時点では甲乙つけがたい実力伯仲の4人組(佐藤晋平右腕1・大森健太郎左腕10・末包旬希右腕11・行梅直哉右腕12)で、エース番号の1番をつけた佐藤晋平右腕もまだエースとは言い切れない。とは言え、3試合に登板した佐藤晋平右腕を中心で戦略を練っているのは間違いない。五回まで3点以内に抑える投手陣です。
一方打線ですが、1番西村賢太選手が好調。初回も西村賢太選手の中安打から攻撃が始まり、1点をもぎ取っています。昨日も絶賛した4番橋本琉稀斗選手の2安打と、多くの私設応援団が登場を期待する小原(こはら)健跳選手(代打で走者一掃の三塁打)の2安打。7安打で6得点、四死球6は全員野球の高松商の象徴でありました。
英明と言えば、昨年の夏の甲子園出場チーム。今大会でもシード8校の内の1校で、優勝候補でノーシードの高松商はお呼びでもない。優勝戦は高松商―尽誠学園となります。こうなると私設応援団を勝手に構成するわれわれは、是非とも頂点に立って四国大会に臨んで頂きたい。そして目指すは、夏の甲子園大会。今年は暑い夏になりそうです。
新学期が始まり試合が週末に集中し、これまでの雨天もあり、久しぶりの試合でした。高松商の3回戦準々決勝、相手は『多度津』球場はレグザムBP丸亀です。徐々にチーム力が高まる3回戦、2週間のインターバルで初回の立ち上がりを心配しましたが、選手も2週間の鬱憤を晴らすかのように5回コールド13−0。本当に久しぶりの大勝でした。
まずは先発行梅直哉投手ですが、4回投げて得点0被安打0で無難に多度津の強打者を抑えました。三振が獲れる豪腕ではありませんが(2奪三振)、総合力でバランスの取れた一年生です。この大会一年生ですから当然と言えばそうですが、初めてのマウンド。初戦先発が佐藤晋平(2年)、2回戦が末包旬希投手先発で佐藤晋平右腕と大森伸太郎左腕。今日が行梅直哉(1年)と、長尾健司監督は試している。
ここまでは何とか、投手陣も持ちこたえている。次の試合が明日行われることから、監督の贅沢な選手起用と評価しよう。問題はこれからだろう。明日の試合は『英明』だ、ここが一番の壁だろう。投手の数では負けないが、真のエースはまだ育っていない。
次ぎに打撃だが、今日の試合は確かに力強い攻撃で、安打数が4回で11本だから文句のつけようがない。1番の西村賢太選手が牽引役として頑張っている。彼が仮に四死球ででも出塁すると、得点が入っている。彼が打撃のキーマンのように思います。今日は4番に橋本琉稀斗選手を5番6番から上げた。彼が初回の1点目を左安打で叩き出し、二回の3塁打2打点と続けた。
四死球も7と多かった。2盗も4つでしたか、この辺が高松商のお家芸で、そつない野球を飛ばないバットでより効果的な結果を出しています。今日は3塁打も橋本琉稀斗選手と村山由空選手が打っていましたが、相手投手のレベルがあがる明日以降は、そんなに飛ばない。まして点数が競った場合には、多きのより単打の連打が相手投手の戦意をそぐ。浅野翔吾選手の弟が1年生で入ってきたが、兄の長打はあの筋肉の賜、多くが真似てもせんないことだ。
明日は僅差になるだろうが、高松商のせこい試合運びで再度校歌を唱いたい。明日が、今大会の天王山でしょう。夏のシード校の位置をかけて、明日は関ヶ原の戦いになりそうだ。
待望の桜、咲く。高松地方気象台は29日、高松市でソメイヨシノが開花したと発表した。平年より2日、昨年より7日遅い開花宣言であります。いよいよ私の季節になりました。誕生日がこの頃で、私のために多くの人が桜を愛でて一杯やって祝ってくれます。今年は何だか、「待ちに待った開花」のように、私は感じています。年男です。
そんな穏やかな春の一日、30日午前10時から高松商−四学香川西の対戦が、生島県営球場で開催されました。27日の三本松戦は、宅建協会の理事会があって、1回の攻防が終わり球場をあとにしました。本日のOBBOX(久米龍之介さんや和田憲明先輩が陣取ネット裏)では、「松野!今日は最後までか」とまずはジャブが飛んできます。
試合は7−2で高松商が勝利しましたが、7回終了で4−2。何とも、攻守ともにイライラがつのる試合経過で、一発逆転の危うさを抱えて最終盤の8回に、先頭4番村山由空選手の3塁打、5番市ノ瀬夢蔵選手の2塁打、犠打を挟んで7番和泉翔大選手の2塁打と続き2打点で6−2に点差が開いて勝ちを確信できた。
序盤は2回に1点リードしながら、押され気味に試合が進み4回までは1−1でありました。高松商の先攻ながら、1回表先頭の西村賢太選手が2−2からのいきなり三振。前の試合では、先頭打者『左安打』を含む2安打ながら、まだまだ本調子ではないのか。それでも2番山田選手が1−2から3塁打。この回得点で「流れをもってこい」と調子に乗りたいところだが、残念0点で終わった。
序盤は四学香川西が、センタ中心に好打が目立ち、投げては先発・原田洸太郎の変化球に凡だの山を築き、4回まで安打数も高松商3安打に対して四学香川西は7安打で1−1と凌いだ。OBBOXでは、何とも重い空気が漂う。逆に5回の高松商の攻撃は、四死球や相手エラーで2得点、5回から登板の佐藤晋平右腕が三振もとれて、イライラが収まった。
高松商010020121 得点7
香川西000100100 得点2
- 高松商
安打8 失策2 二塁打2 三塁打2 - 香川西
安打9 失策4 二塁打0 三塁打0
次の試合は4月13日(土)10時から、『レグザムBP丸亀』で。翌14日(日)と20日(土)と試合が続きます。2週間、これまでの課題をもって練習が出来ます。初回に得点して、夏の大会の『勝ちパターン』を作って下さい。楽しみにしています。
今年の大会は雨に祟られ桜の開花も遅れ、県大会試合予定も2転3転、われわれ観る側もイライラしますが、対戦チームや関係者は、桜が散る頃のモヤモヤを開花前に感じていることでしょう。甲子園球場では、『選抜高校野球大会』が開催されていますが、こちらも2日延期と、大変な苦労をされています。あの水はけの良い甲子園球場でも、いかんともしがたい雨です。
さて高松商ですが、27日第2試合『三本松』と『レグザムBP丸亀』で対戦しました。結果5−3で勝利しましたが、OBとしては何とも心配な試合でありました。と言うのも球場で試合を観たのが1回の攻防だけ、業界の理事会が控えていて、やむなく0−0で球場をあとにしました。勿論勝利し、次の試合が30日(土)10時からと予定を入れています。
試合結果を見ると、1回表高松商の攻撃、1番西村賢太二塁手が左安打で出塁、2番山田三塁手のフィルダーチョイスで無死1.2塁。3番高藤快渡右翼手が送りバントの投ゴロで3塁憤死。1死1.2塁から4番村山由空1塁手が右飛。2死1.2塁から5番市ノ瀬左翼手が死球で満塁。ここで一気呵成に沢村一気とTVCMのように責め立てたいのだが、6番橋本中翼手が三振で無得点。
一方三本松の攻撃、高松商は先発佐藤晋平右腕。1番川崎選手を遊ゴロ、2番安芸選手を左飛、3番丸山選手に鮮やかに右安打を打たれた。3番には133キロ、4番には140キロと球速はよかったと思います。4番赤沢選手は一飛で、1回を無得点で終えた。ここまでこれだけ観ても、高商残3、三本松残1でこの試合は苦戦の予感がする。
ここまでで球場をあとにし、スコアーを見ると、高松商は7安打・5得点・8三振・11四死球・3盗塁・残14とまあ初戦はこんなモノか。三本松を見ると、5安打・3得点・6三振・5四死球・残7。高松商の投手は、先発佐藤晋平右腕が5回0/3を被安打3・奪三振3・四死球2・自責0。二番手大森健投手が3回、三番手末包投手が1回を無失点で抑えて勝利している。
試合経過は、球場内の和田憲明先輩に電話で「もしもし」。和田先輩も予想通りと言わんばかりに、坦々と経過を教えてくれます。実は大会前の練習試合を、高松商のグランドで観たのですが、その時も今日の試合を連想する試合ぶり。昨今の「365日のマーチ(3歩歩んで2歩下がる)」を唱う高松商ですが、これはこれでまた楽しいものです。
もう一つ、『飛ばないバット』に移行した初めての公式戦、各チームとも外野手は前で守っています。確かに飛ばなくなっている印象ですが、高校生はこれで当たり前。今日も長打は高商4番村山由空選手の二塁打1本だけでした。高松商の、次の試合も楽しみだ。三本松高、ありがとうございます。
蛇足
紫雲会ホームページ委員会では、スマホのLINEアプリを使った連絡網の構築を模索しております。本日球場でここにも貼り付けておりますQRコードを先輩諸氏に読み込んでもらおうとしたのですが、『高齢者スマホ』に私の知識が追いつかず、失敗に終わりました。高商卒で紫雲会会員のみが登録でき、相互やり取りのない紫雲会からの一方通行の情報発信を想定しています。
自身のスマホにLINEアプリをダウンロードして、LINEのアプリを長押ししたら『QRコードリーダー』などが出て来ます。次ぎにこの『QRコードリーダー』を軽く押して『読み取り画面』でLINEの高商紫雲会を読み込んで下さい。読み込みがなかなか出来なかったのですが、成功したら『ようこそ紫雲会へ』という表示が出てきます。これで完成です。
これからの情報がこのホームページに掲載されます。新ネタ掲載の知らせを、LINEでお送りします。今から夏の甲子園大会出場の準備をします。『備えよ常に』、楽しいですね。高松商の卒業生は5万人以上います、登録5千人を目標にしています。
組み合わせ、日程などは
香川県高野連のページでご覧いただけます。
http://kagawa-hbf.la.coocan.jp/
四国新聞 2024-1.14
第105回全国高校野球選手権香川大会の3回戦、17日(月)海の日の祝日10時からの香川県営球場の試合で、高松商は寒川相手に頑張りましたが、3-4の僅差で敗れました。一昨日、『和歌山智弁』が負けたというニュースは耳にしていましたが、やはり高校野球のトーナメント戦、何が起こるか分かりません。寒川は強豪ですが、まさかここで敗退となることは、全く予想外でした。寒川高校の、甲子園出場を祈念しております。
試合は初回の表、高松商の攻撃で1番西村賢太選手が四球で、2番佐藤瑞祇選手が送りバント、3番村山由空選手の二塁打でまず1点。7番佐藤颯人選手が四球を得て、追加点の2点目。2アウトながら満塁で、8番ピッチャー大室亮満選手がショートフライで3アウト。この回3四球を貰いながら、責めきれず2点止まり。振り返れば寒川先発平山投手が苦しんでいる初回に、一気呵成に責めきれなかったのも敗因だろう。
続く2回は、1アウト後1番西村賢太選手が三塁打。2番に入った佐藤瑞祇選手の一ゴロで、ランナーそのまま2アウト。ここも惜しかった。3番村山由空選手の打席でパスボール、楽して1点。結局この2イングの3点が、高松商の全得点で、これでは勝てない。試合を通じて残塁が6、2回から登板したエース向畑に8回3安打6三振と押さえ込まれた。
3回裏の寒川の攻撃、1アウト後2番木村陽翔選手のライト前ヒット、3番平野晴海選手も同じようにライト前ヒット、パスボールや死球で1アウト満塁で、5番のライト前ヒットで1点。6番も続きレフト前ヒットで1点。ここまでで寒川6安打、高松商は2安打。この2本も村山由空選手の二塁打と、西村賢太選手の三塁打。寒川は単打の狙い撃ち。
7回裏寒川の攻撃、9番向畑選手が3−2から四球。1番松井選手の送りバント。2番木村選手は3−2からレフト前安打。3番平野選手がレフト前安打で2点。この段階で寒川4−3高松商となり、そのまま9回高松商の攻撃も下位打線ではありましたが三振2つ。完敗で終わりました。
負けた試合には敗因ありと、過去の監督がつぶやいたと言う。高校野球のトーナメント戦で、3季連続、夏は4大会連続という高校野球では人類未到(過去にあるかないかは問わない)の常勝チームを作り上げてきた長尾健司監督。ここで経験したことがない僅かばかりの夏休みを、堪能して下さい。昨年の浅野翔吾選手のような逸材は、10年に一度。普通の高校生に、甲子園を経験させてきた長尾健司監督は寮生の面倒まで見ているという。先生、今年は奥さん孝行も楽しいですよ。ここは一休み、人生先はまだ長い。